STEP1

佐野 和之
かえつ有明中・高等学校 副校長
埼玉県私立中高での勤務を経て、2014年同校で「学ぶことの喜び」を追究する新クラスの立ち上げメンバーとして赴任。中学では様々なプログラムの体験を通じて、多様な思考スキルと表現方法を学ぶ「サイエンス科」、高校では内省と対話から自分たちに必要な学びの場を自らの力で創造する「プロジェクト科」など、「新しい学び」を展開している。また共感的コミュニケーションやU理論、マインドフルネスなど多岐にわたる分野から教育のあり方を模索し、先進的に実践している。「共感的コミュニケーション」や「パターンランゲ―ジ」などを使った教師間のチームビルディングの研修を全国の学校で実施している。

福本 理恵
SPACE 代表取締役
東京大学未来ビジョン研究センター 客員研究員
経済産業省「産業構造審議会」委員
文部科学省「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」委員
東京大学大学院博士課程にて認知心理学を研究する過程で体調を崩し、博士課程を中退。それを契機に食の道へ転身し、「種から育てる子ども料理教室」を主宰。2012年からは東京大学先端科学技術研究センターに戻り、農と食から教科を学ぶ「Life Seed Labo」を企画・開発。その後、「異才発掘プロジェクトROCKET」のプロジェクトリーダーとして立ち上げから全般を指揮。その間、探究カリキュラムの開発をするとともに、ユニークな子ども達に寄り添って一人一人が活かされる環境作りをプロジェクト内で実現する。一人ひとりを生かす個別最適な探究的学びの設計における知見を生かし、2020年8月にSPACEをスタートさせる。現在は、国、自治体、企業と恊働しながら、学びの再定義とともに子どもが主体的に探究する仕組みづくりの実装を提案している。

堀井 章子
学校法人堀井学園 理事
一般財団法人白馬インターナショナルスクール 理事
特定非営利活動法人 寺子屋プロジェクト 理事
2003年民間企業から教員に転身。2007年学校法人堀井学園 横浜創英中高で校長補佐、法人管理職を兼務し、学校教育システムを把握。2015年より学園内に研究開発チームを組織し教育研究と教育人材開発を進める。また幼稚園から大学教育の運営にチャレンジしつつ、教育現場で道徳・公民などの教科授業やアフタースクール、プロボノでティーンエイジャーとの学びに熱狂。現在は「人間は自然の一部であり、自然の恵みの中で誰もが、今やりたいこと・情熱を今からはじめ・実現できる世界を創る」をコンセプトに、インターナショナルスクールや公私立学校などのあらゆる教育事業の立ち上げを行う。また教育の枠組みをも超え、自らLifelong Unlearnerとして、サーキュラーエコノミーやギフトエコノミーを実現するチャレンジに参画中。
STEP2

井久保 大介
東京都府中市立 府中第六中学校 理科教諭
生徒が問いをつくり、科学的に探究する理科の授業『科学者の時間』のプロジェクトメンバーの一人として実践。アメリカの探究的な理科のワークショップ型授業「探究理科」を紹介した、チャールズ・ピアス著、門倉正美、白鳥信義、山崎敬人、吉田新一郎訳『だれもが〈科学者〉になれる!: 探究力を育む理科の授業』(新評論)の翻訳協力。

船木 成記
一般社団法人つながりのデザイン代表理事
尼崎市顧問
総務省 地域力創造アドバイザー
高知大学客員教授
中学時代から「なぜ生命は生まれたのか?」に関心を持ち、大学時代は、認知科学、哲学、生物学や量子力学などを深める。広告代理店で時代と社会を編集する仕事につく中で、改めてバラバラに見えるものが実はつながっているということに気づく。
(株)博報堂在職時には、環境省の「チームマイナス6%」や内閣府の「カエル!ジャパン(WLB推進)」など、専門分野であるソーシャル・マーケティングを通じて、様々なステークホルダーが対話によって協働し共通の課題解決を目指すプロセスデザインに取り組む。その中で、対話や相互理解の過程で人が自分自身に気づいてくことを実感する。
直近10年では、長野県参与(信州総合ブランディング担当)、尼崎市顧問、環境省SDGs民間活動支援事業委員などを通じて、社会課題や地域ブランディングに携わる。その過程で、数々の行政職員や社会起業家の育成を行う。ひとりひとりに新しい視点や気づきが生まれ、自己変容していく、その動きや流れに寄り添うことで、個人の内面が繋がり、個人と個人が繋がり、結果として創発が生まれるような場を大切にしている。
現在は「人は物語を生きる動物」をテーマに、「社会の幸福量の最大化」を目指して、(一社)つながりのデザインを立ち上げ、より広く行政やパブリックに関わる。経験学習をベースに「学習する地域」を育むことを通じて、自治が生まれ、本当の意味での主体性が顕れ出づることを願って活動している。